資料1-2-3-1 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (818 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html |
出典情報 | 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》 |
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接種後に発症した IRVAN 症候群の 1 例」、第 76 回日本臨床眼科学
会、2022; Vol:76th, pgs:170。
46 歳の女性患者は、COVID-19 免疫のため、BNT162b2(コミナティ、
バッチ/ロット番号:不明、単回量)の初回接種を受けた。
関連する病歴及び併用薬は報告されなかった。
以下の情報が報告された:
IRVAN 症候群(入院、医学的に重要)、網膜動脈瘤破裂(入院、医学
的に重要)、転帰「軽快」、いずれも「IRVAN 症候群による網膜細動
脈瘤破裂と診断」と記載された。
事象「IRVAN 症候群による網膜細動脈瘤破裂と診断」は医療機関の診
療が必要であった。
網膜動脈瘤破裂;
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IRVAN症候群
患者は以下の検査と処置を受けた:
血液検査:特記すべき異常なし;頭部 CT:特記すべき異常なし;蛍
光眼底造影:視神経乳頭の過蛍光、注記:及び耳側血管に軽度の蛍光
漏出があり;眼圧検査:17mmHg;MRI:特記すべき異常なし;眼科検
査:網膜下出血と網膜、注記:下方の剥離を認めた;光干渉断層撮
影:内境界膜下出血、注記:網膜下出血、黄斑円孔;視力検査:光覚
弁レベル。
IRVAN 症候群、網膜動脈瘤破裂に対して治療処置が取られた。
臨床経過:
患者は、生来健康な女性であった。当科受診の 3 週間前に COVID-19
ワクチン(BNT162b2)を初回接種した。接種後から後頭部痛、眼痛が
出現し、徐々に右眼の中心視野異常が進行したため、前医を受診し
た。頭部 CT、MRI、血液検査は特記すべき異常なかった。眼科診察で
網膜下出血と下方の網膜剥離を認め、当科紹介となった。当科初診
時、右眼視力は光覚弁レベル、眼圧は 17mmHg であった。眼底には中
心窩上方と下方に巨大な血腫を認め、Roth 斑を含めた網膜出血が散
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