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資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (236 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html
出典情報 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》
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(VDT)と診断され、患者は病院に入院し、ヘパリン及びウロナーゼ
(ウロキナーゼ)を開始した。

2 月 22 日、しかし、患者は、舌下に血腫が出現し、増大傾向で、顎
下から頚部にかけても腫脹及び紫斑が出現した。

血腫等による緊急処置が困難な為、報告者の病院の救急科に転院し
た。

2022/01/24 にちょうど 3 回目の COVID-19 ワクチン(ファイザー)の
接種後であった為、患者は、ワクチン関連の TTS が疑われ、我々の診
療科が紹介され、転科された。

事象の転帰は、提供されなかった。

報告者は、事象を重篤(2022/02/18 から入院)と分類し、被疑薬と
事象との因果関係は関連ありとした。

転院時、患者の血小板数は、50,000-60,000(60,000 を除く)台と減
少しており、患者の D-ダイマーは 890mg/dL と異常高値であった。臨
床経過に基づき、患者は、TTS が強く疑われたため、日本血栓止血学
会の TTS に関する手引きを参照の上、大量グロブリンによる治療を行
い、血小板数は回復し、凝固異常も改善傾向に至った。

右下腿の腫脹や疼痛は悪化傾向のため、患者は我々の整形外科に紹介
され、そこで患者はコンパートメント症候群を来していることがわか
り、減張切開術が施術された。

切開創傷が改善後、患者は抗凝固療法を開始することになっていた。

2 月 27 日に、患者は左下肢及び左側腹部に紫斑を認めた。

血栓症及び出血の合併が疑われた。

患者はアルガトロバンの持続投与を開始したが、左下肢の紫斑及び足
趾の色調不良が出現した為、アルガトロバンは一時的に中止された。

造影剤増強 CT が実施され、予想されたように、左腓腹筋肉に新規出
血を疑う軟部影を示した。

左下脚もコンパートメント症候群を来しており、減張切開術に至っ
た。

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