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資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (71 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html
出典情報 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》
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を病理解析したところ、真皮に炎症細胞の浸潤(図 1B、C)および核
塵を伴うびまん性好中球浸潤(図 1D)が見られた。血管炎や液化は
見られなかった。

好中球性蕁麻疹皮膚症と診断された。

3 日目、紅斑と発熱は消失した。

19 日目、プレドニゾロンを漸減した。

本症例では、COVID-19 ワクチン(BNT162b2)を接種してから 5 時間
以内に紅斑が生じた。好中球漸増による後期反応かもしれない。
COVID-19 ワクチン接種に伴う皮膚反応は、通常は軽症であるが、重
症になる可能性を心にとめておくことが重要である。同様の症例をさ
らに収集することで、好中球性蕁麻疹皮膚症の根底にあるメカニズム
を解明することができるだろう。

図 1(A)臨床的特徴。0 日目:顔面、耳、胴体、上肢、大腿部に非痒
性蕁麻疹斑および斑点が見られた。1 日目:顔面、耳、胴体の紅斑は
改善したが、大腿部に持続的な紅斑が残った。2 日目:大腿部の斑点
は数時間以内に消失されず、24 時間以内に消失した。胴体と膝に新
たな病変が生じた。(B、C、D) 病理学的所見。大腿部の紅斑性病変
から採取した皮膚生検サンプルの病理学的分析(1 日目)。各図には
スケールバーが示されている。(B、C)真皮上部に炎症細胞の浸潤が
見られた。(D) 好中球は白血球減少を伴う真皮にびまん性に浸潤し
た。血管炎や液化は見られなかった。

再調査は不可能である。これ以上の情報は期待されない。

追加情報(2022/10/28):

本報告は以下の文献資料(Neutrophilic urticarial dermatosis
following BNT162b2 (Pfizer-BioNTech) COVID-19 vaccination、
Journal of Cutaneous Immunology and Allergy、2021、Vol: 4
(6)、pp: 187-188)のための文献報告である。

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