資料1-2-3-1 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (1129 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html |
出典情報 | 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》 |
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臨床検査は、脳性ナトリウム利尿ペプチド(625.3pg/ml;正常範囲<
100pg/ml)、および、クレアチンキナーゼ(CK)、(603IU/L;正常
範囲< 197IU/L)の上昇を明らかにした。
彼女の入院の翌日、CK はさらに 62,049 IU/L に上昇し、CK-MB は
398 IU/L (正常範囲 < 12 IU/L) であった。
彼女は脈がなくなり、ショック状態になった。
心エコー検査では、左室の駆出率が入院後 1 日で 54% から 0% に減
少したことが明らかになった。
緊急冠動脈造影が行われたが、冠動脈の有意な狭窄はなかった。
急性心筋炎による心原性ショックが疑われ、ヒドロコルチゾン
(200mg/日)を 5 日間投与された。
大動脈内バルーンパンピングと経皮的心肺補助による体外循環と体外
ペーシングで循環を支えていたが、自発拍動は徐々に消失し、体外ペ
ーシングに依存するようになった。
接種から 6 日後、彼女は再びショック状態に陥った。
ワクチン接種の 10 日後、彼女は保留病院に移送され、さらなる循環
支援を受けた。
補助循環のために心臓ポンプカテーテルを使用したにもかかわらず、
彼女は血圧を維持できず、1 日以内に死亡した。
剖検が行われた。
患者は重度の皮下浮腫、漿液性胸水 (左、500 mL、右、500 mL)、腹
水 (400 mL)、および心嚢液 (150 mL) を伴う女性であった。
剖検時の心臓の重量は 450 g で、軽度に肥大していた。
左心室はわずかに拡張し、壁の弾力性は低下していた。
心筋は不均一な色調を示し、前中隔領域に軽度の線維症を示した。
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