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資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (816 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html
出典情報 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》
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数だけでなく)がワクチン接種の 1 ヵ月前に正常範囲内であることを
示した。血小板減少症と貧血の欠如は、ワクチン接種の 10 日前に認
められた。彼女は、ワクチン接種の直後に、接種会場で不調を感じ
た;しかし、彼女の体調は、帰宅後少し休んだらよくなった。

X 日の 1 日後、午後 4 時ごろ、疲労、悪心、胸痛及び背部痛を発現し
た。

X 日の 1 日後、午後 8 時ごろ、LINE(ソーシャルネットワーキングサ
ービス)は、「既読」で彼女が生きていたことを示唆している痕跡を
示した。

X 日の 2 日後、彼女は、死亡者として家で発見された。死体硬直があ
ごの筋肉にみられたので、救命処置は行われなかった。ワクチン接種
が原因であると推測されたため法医学的剖検は患者の死亡が発見され
てからおよそ 24 時間後に死亡を調査する方法で実施された。

剖検結果:剖検で、それぞれ、患者の体長と体重は 155cm と 53.0kg
であった。体表面で観察される発赤または膨疹がなかった。心臓体重
は 394g であった、そして、フィブリン沈殿物による 170 mL の濃縮し
た黄色の半透明の心嚢液は心膜に存在した。顕著な点状出血は、後方
心膜の表面で見つかった。10%バッファのホルマリン固定の後の総量
検査で、心膜の円周と心筋の外面の至る所で黒赤変色が認められた。
左前下行動脈は 25%の血管狭窄だけを示した、そして、明白な閉塞は
冠状動脈にみられなかった。顕著な点状出血は、肺、肝臓、腎臓、お
よび脾臓の表面でも示された; 横隔膜、側面と後方の胸膜;食道、胃
および十二指腸の粘膜表面。追加画像ファイルは、脾臓と食道で出血
性病変を示した。出血性病変は頭蓋内スペースで観察されなかった、
そして、血栓症は上矢状静脈洞にみられなかった。膀胱尿は、血液が
混入していなかった。外傷と関連した結果はなかった。組織病理結
果、組織病理検査で、心筋細胞で多病巣性空胞化とリポフスシン色素
沈着が認められた。免疫組織化学的な(IHC)染色は、左心室自由壁
の空胞化細胞で、抗 C4d 抗体のために積極性を示した(rabbit
polyclonal, catalogue no. 12-5000; American Research Products,
Inc., Belmont, MA, USA; 1:400) 。追加画像ファイルは、抗 C4d 陽
性の空胞化細胞を示した。炎症細胞のない多数の微小血栓は左心室、
右心室と心室中隔の横の壁の小さな血管、細動脈と前方、後方の毛細
血管で見つかった。そして、出血と非出血範囲の間で主に境界にあっ
た。これらの微小血栓が、抗 CD42b、抗 CD61 と抗フォン・ウィルブ
ランド因子(vWF)抗体(過ヨウ素酸シッフ染色だけでなく)のため
に免疫反応であるとわかった。追加画像ファイルは、詳細に心臓血栓
の超構造分析を示した。微小血栓の血管直径はおよそ 5-40 um であっ

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