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資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (1164 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html
出典情報 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》
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本報告は、以下文献からの文献報告である:「新型コロナワクチン接
種後バセドウ病を発症した 1 型糖尿病の 2 例」、日本内分泌学会雑
誌、2022 年、vol:98(2)、ページ:621。

28 歳の女性患者は、COVID−19免疫のため、COVID−1
9ワクチン(製造販売業者不明、1 回目、単回量、バッチ/ロット番
号:不明)を接種した。

患者の関連する病歴は以下を含んだ:

「1型糖尿病」(継続中)、注:19 歳時。

併用薬は以下を含んだ:1型糖尿病のために投与されるインスリン。

以下の情報が報告された:

バセドウ病(医学的に重要)、転帰「不明」、「バセドウ病と診断し
た」と記載された。
21326

バセドウ病

1型糖尿病
患者は、以下の検査と手順を経た:

血糖値:上昇、注:初回接種後 4 週目より。

臨床経過:

ワクチンの免疫増強剤として用いられるアジュバントは、通常は安全
かつ効果的で広く用いられている。しかし、遺伝的に影響を受けやす
い素因を持つ一部の被接種者においては、アジュバントへの曝露によ
り宿主の免疫学的バランスを損ない、様々な自己免疫疾患を発症する
ことが知られている。

急速に普及した新型コロナウイルスに対する mRNA ワクチンは、RNA
そのものと RNA をカプセル化する脂質ナノ粒子がアジュバント様に作
用すると考えられている。初回接種から 7 週以内にバセドウ病を発症
した報告がみられている。

[症例 1]31 歳女性。20 歳時に1型糖尿病を発症した。ワクチン初
回接種後 3 週目に血糖値の上昇と 1 日総インスリン投与量(TDD)の

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