資料1-2-3-1 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (1211 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html |
出典情報 | 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》 |
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著者は、この症例を視神経網膜炎と診断した。
バルトネラ・ヘンセラの血清検査結果が数週間かかったので、アジス
ロマイシン(500mg/日)を 3 日間、経口ステロイド(プレドニゾロ
ン、30mg/日)を毎週の漸減用量で 1 か月間投与された。
1-2 週間おきに経過観察された。
左目の円板の腫れ、網膜下液による黄斑肥厚と高輝度病巣は、徐々に
減少し、消失した。
7 週間後に、左目の BCVA は、1.0 に改善した。
議論:
著者の知識の及ぶ限りでは、これは COVID-19 ワクチン接種後の片側
で典型的な視神経網膜炎の最初の症例である。
3 回目の接種と症状の発症との時間的関連性、および、しばしば視神
経網膜炎(例えば、インフルエンザのような前駆症状、リンパ節症と
バルトネラ・ヘンセラの血清検査陽性)で観察される要因の欠如は、
因果関係を示唆する。
COVID-19 ワクチン接種が視神経網膜炎を引き起こすメカニズムは、
不明である。
患者は、1 回目または 2 回目ではなく、3 回目の接種後、視神経網膜
炎を発現した。原因は不明であったが、1 つの可能性は免疫メカニズ
ムが含まれるということである。従って、可能性は推論的であるが、
炎症と血小板の活性化は視神経網膜炎の発症に何らかの役割を果たす
可能性がある。COVID-19 ワクチン接種後の眼症状の発生率が低い
が、眼科医はそれらの潜在的な関連性に注意する必要がある。
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