よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (240 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html
出典情報 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

問題の患者は、COVID-19 ワクチン接種後に血小板減少を伴う血栓症
候群を発症し、我々の病院へ転院となった。

患者は、整形外科的な処置並びにリハビリテーションを継続する目的
で、貴院整形外科に転院となる為、我々は、患者の抗凝固療法の継続
を依頼したい。

患者が我々の病院へ到着した際、患者のバイタルサインは安定してお
り、CT 検査上も気道狭窄を示唆する所見を認めなかったと報告され
た。

これは、mRNA ワクチン接種後約 3 週間後に発症した DVT 症例であ
り、日本血栓止血学会の診療手引きを参照すると Possible TTS に該
当した。

大学に提出した抗 PF4 抗体サンプルは陰性を示したが、抗 PF4 抗体陰
性の TTS の報告も数症例あり、患者は、Probable TTS として治療を
継続すると診断された。

前医での抗凝固療法の影響で、右下腿や口腔内、頚部には血腫を認
め、出血症状も合併していた。

これに基づき、大量ガンマグロブリン療法の適応があると判断し、
2022/02/22 から計 2 日間のヴェノグロブリン治療 1g/kg(55g/日)を
実施した。ヘパリンの使用は禁止され、出血症状が落ち着くまでは、
抗凝固療法を中止した。

手引きを参照し、Fib が 10mg/dL を下回らない様に適宜 FFP が投与さ
れた。

AT-III も適宜アコアラン補充を行った。

患者の我々の病院到着時には、右下腿深部静脈血栓症、周囲筋層間/
筋間血腫を認めた。同部に血腫の影響と思われる著明な腫脹、緊満、
疼痛を認めた。

明らかな還流障害を疑う所見は認めなかった。

疼痛は適宜鎮痛剤内服で治療したが、徐々に色調不良を認めるように
なり、2022/02/24、患者は整形外科での診療を行った。

240