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資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (1243 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html
出典情報 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》
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事象「MPO-ANCA 陽性の多発血管炎性肉芽腫症」は来院を必要とし
た。

患者は、以下の検査と処置を受けた:

Antineutrophil cytoplasmic antibody:288 IU/ml;陽性;
Antinuclear antibody:80 倍; Biopsy kidney:光顕では明らかな糸球
体病変は認めず、尿細管間質に細胞浸潤や小動脈周囲にフィブリノイ
ド壊死を伴う肉芽腫を認めた;9 月 29 日に; Blood creatinine: 0.4
mg/dl, 注記:8 月 14 日に; 0.7 mg/dl, 注記:9 月 14 日に; 1.0
mg/dl, 注記:9 月 29 日に; 0.6 mg/dl, 注記:PSL 40 mg/日を開始
し、すみやかに腎機能は改善した; Protein urine: ±, 注記: 9 月
14 日に; Urinary occult blood: 3+, 注記:9 月 14 日に; Urine
analysis:陰性化した。

多発血管炎性肉芽腫症のため治療処置が施された。

臨床経過:

患者は生来健康で検診異常歴はなかった。

7 月 4 日、COVID-19 ワクチン(BNT162b2)を接種した。

8 月 13 日、発熱および下腿浮腫が出現した。

8 月 14 日、前医受診し利尿剤開始となった(Cr 0.4 mg/dL)。その
後も症状が継続したため当院に紹介された。

9 月 14 日、精査目的で入院となった(Cr 0.7 mg/dL, 尿蛋白±, 尿
潜血 3+)。腎障害、抗核抗体 80 倍、MPO-ANCA 288 U/mL を認めたた
め、急速進行性糸球体腎炎が疑われた。

9 月 29 日、腎生検が施行された(Cr 1.0 mg/dL)。光顕では明らか
な糸球体病変は認めず、尿細管間質に細胞浸潤や小動脈周囲にフィブ
リノイド壊死を伴う肉芽腫を認めた。

以上を踏まえ、MPO-ANCA 陽性の多発血管炎性肉芽腫症(GPA)と診断
された。PSL 40 mg/日を開始し、すみやかに腎機能は改善した(Cr
0.6 mg/dL)。尿所見は陰性化した。

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