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資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (991 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html
出典情報 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》
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ヘノッホ・シェーンライン紫斑病の結果として、治療的処置がとられ
た。

臨床経過は以下の通り:

34 歳の男性患者は、皮膚病変の評価のため当院へ紹介された。

IgA 血管炎の既往はなく、Pfizer-BioNTech SARS CoV-2 ワクチンの
初回接種後に紫斑病あるいは血尿の発症はなかった。

同ワクチン 2 回目接種 1 週間後、両下肢に小紫斑病変が出現した。

当院受診前、一般内科でカルバゾクロムとトラネキサム酸で治療を行
ったが、紫斑は腹部および上肢へ広がった.。

さらに、膝関節および手関節の痛みを発症した。初診時、すね(図1
A)、ふくらはぎ、太腿、前腕に、触知可能な紫斑を認めた。全血球
数および凝固プロファイルは正常であった。血中クレアチニンは、や
や高値であり、糸球体濾過率は、74.6 ml/min/1.73m2 であった。第
VIII 因子は測定されなかった。尿検査で、白血球、赤血球、蛋白の
いずれも認めなかった。皮膚生検では,真皮の小血管の周囲に核破片
を伴う白血球破砕性血管炎が認められた(図 1B)。直接免疫蛍光法
で真皮の血管に IgA が沈着していることがわかった(図 1C)。IgA 血
管炎の原因となりうる感染症の既往がないことから、ワクチン接種が
原因と考えられた。

患者は、

プレドニゾロン 40 mg/日を経口投与し、開始 2 週間後に皮膚病変と
関節・腹部症状が改善した。IgA 血管炎の原因となりうる感染症の既
往がないことから、ワクチン接種が原因と考えられた。

これ以上の再調査は不可能である。これ以上の追加情報は期待できな
い。

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