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資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (593 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html
出典情報 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》
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2022/03/16、上下肢に力が入らない状態が続くため、近医受診し報告
科紹介入院となった。上下肢の筋力低下、感覚鈍麻を認め、ギラン・
バレー症候群疑いで精査施行した。

髄液検査および神経伝導速度検査では所見に乏しく、支持歩行まで軽
快した。

2022/03/15、慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチーも発現した。そ
の後回復傾向に乏しく、脊髄 MRI で C6-7 脊髄前角前根に一部造影効
果を認めた。ギラン・バレー初期の可能性を考慮し、免疫グロブリン
療法を施行した。一旦症状軽減するも 3-4 週程度で筋力低下を再燃
し、免疫グロブリン療法を追加した。神経伝導速度検査・脊髄 MRI
で伝導速度低下、F 波消失、腰仙部神経根に造影効果を認めた。症状
再燃から CIDP の診断に至り、現在免疫グロブリン療法を定期的に行
い、筋力低下予防を行っている。

事象に対して、関連する他の診断検査や確認検査の結果には、以下が
あった:

2022/03/17 の髄液検査(結果は異常なし)(コメント:発症早期で
あったためか、蛋白増多やオリゴクローナルバンド、ミエリン塩基性
蛋白は正常であった)。2022/03/16 の頭部 MRI(異常なし)。

2022/03/18 の脊椎 MRI(T1 造影で、C6-7 脊髄前角前根に造影効果あ
り。

2022/06/07 の脊椎 MRI(両側仙椎神経根馬尾の造影効果あり)。

2022/05/31 の神経伝導検査(伝導速度の低下、F 波の減少・最短潜時
の延長、遠位潜時の延長)。報告者は事象を重篤(医学的に重要な事
象)に分類した。事象により医師の診療所の受診を要した。報告者
は、ワクチン以外にきっかけとなった事象がないため、ワクチンと事
象との因果関係を評価不能とした。事象の転帰は軽快であった。事象
により新たな薬剤/その他の治療/処置を開始する必要があり、現在免
疫グロブリン補充を定期的に行っている(筋力低下予防)。

報告者のコメントは以下のとおり:

2022/03/14、コロナワクチン接種(報告のとおり)。

2022/03/15、起床時より下肢筋力低下にて歩行困難となった。

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