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資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (1208 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html
出典情報 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》
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2022/11/01(ワクチン接種 91 日後)、事象の転帰は、回復したが後
遺症あり(症状:日常生活に支障はないが、左半身の表在感覚、深部
感覚障害、左側への軽度の注意障害、全般的には高度な知的能力に対
して、軽度の遂行機能障害。)であった。

2022/10/06

23:00 ごろに、スマートフォンを操作しにくかった。蛇

口を押そうとして、思うように手が動かなかった。浴室でも、何度も
転倒して、左腕が上がらず着換えや入浴困難であった。疲れているの
だと就寝した。

2022/10/07、起床して身支度できた。出勤したが、通常通り操作でき
ず神経内科を受診した。頭痛、嘔気はなかった。

突然発症した病歴と神経学的診察に一致する急性期脳出血と診断し
た。血腫量 10ml 未満の小出血、意識障害なく神経学的診察も軽度で
血腫除去術の適応はないと判断した(Stroke. 2022;53:e282)。ニ
カルジピンを点滴静注して、収縮期血圧 140mmHg 未満を維持した
(Neurology. 2014;83:1523)。経口治療に切り替え、亜急性期も維
持できた。

脳浮腫もあったため、高張グリセロールも併用した。

神経学的診察、脳画像に増悪なかった。訓練にも取り組んで病棟内生
活に支障はなかった。関節位置覚も改善し、訓練での閉眼動作も再学
習した。しかし、段階飛ばしなどでは歩容が崩れ、走行も難しそうだ
った。

報告者は、感覚障害が内包や視床への腫瘤効果と考え、血腫量も少な
く、後遺症を残しにくいと期待した(J Clin Neurosci.
2002;9:544)。

半側空間無視も明らかではないが、訓練の予定時間の把握など記憶障
害を懸念する場面もあった。レンズ核は、大脳皮質(前頭前野)皮質
下との繋がりから認知や情動、記憶や言語、行為などに影響しうる
(Brain Nerve. 2008;60:799)。職場復帰に備え、ウェクスラー成人
知能検査を予定した。

報告医師は、事象を重篤(入院:2022/10/07〜2022/10/20)と分類
し、事象と bnt162b2 との因果関係を関連ありと評価した。他要因
(他の疾患など)の可能性はなかった。

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