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資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (1096 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html
出典情報 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》
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ワクチン接種 3 日後、下肢に紫斑を伴う皮疹を発現し、臀部まで及ん
だ。

以前に紫斑皮膚症の発症はなかった。

検査にて両下肢における屈筋および伸筋両表面に紫斑、紅斑性斑があ
り、大腿後面まで及んでいた。

個々の病斑のいくつかは、環状形状であった。軽度病斑は、背中でも
認めた。

臨床検査は、血球算定、化学または凝固因子で異常を示さなかった。

抗核抗体は境界域陽性(×40)、抗 CLβ2GP1 抗体は陰性であった。

CH50、C3 および C4 は、正常範囲内であった。

ふくらはぎから採取した生検組織で、リンパ球が上真皮に浸潤し、表
皮に侵入していたことが分かった。

フィブリン沈着は毛細血管壁においては認めなかった。

乳頭真皮で赤血球の溢出が見られ、真皮表皮接合部皮膚炎と関連して
いた。

鉄貪食細胞が目立たない一方、鉄染色ではヘモシデリン沈着が明らか
になった。

シャンバーグ病と診断された。

局所副腎皮質ステロイドで治療されている間、病斑は一時的に拡大
し、4 週で改善した。

色素性紫斑皮膚病の症例は、シャンバーグ病と臨床特徴を共通してい
たが、マヨッキ病で見られるように、環状形状によっても特徴づけら
れる。

特に、それは SARS-CoV-2 ワクチン接種後に突然起こって 4 週でおさ
まっており、ワクチン接種が皮疹の発現を引き起こし単なる偶然の一
致でなかったことが示唆される。

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