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資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (811 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html
出典情報 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》
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追加情報:

主訴:四肢の脱力としびれ感。

現病歴:2021/12、2 回目の SARS-CoV-2 mRNA ワクチンを接種した。

2022 年 1 月初旬から四肢に脱力、2 月から四肢末梢にしびれ感を自覚
した。その後増悪したため、3 月某日に精査加療目的に入院した。

神経学的所見:四肢に左右対称性の全感覚低下を認めた。筋力は近位
筋・遠位筋ともに低下していた。腱反射は四肢で低下〜消失してい
た。

検査所見:髄液検査で蛋白細胞解離を認めた。頸椎・腰椎 MRI では神
経根・神経叢の肥厚を認めた。末梢神経伝導検査は脱髄性多発神経炎
を示唆する所見であった。抗ガングリオシド抗体は陰性であった。

経過:緩徐進行性の経過であることから、慢性炎症性脱髄性多発神経
炎(CIDP)と診断した。免疫グロブリン大量静注療法を 2 クール行
い、症状は改善した。

考察: SARS-CoV-2 mRNA ワクチン接種を契機に発症した CIDP と診断
した症例である。SARS-CoV-2 mRNA ワクチン接種後に緩徐に進行する
四肢の脱力やしびれ感が出現した場合は CIDP を疑う必要がある。

再調査は完了した。これ以上の追加情報は期待できない。

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