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資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (119 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html
出典情報 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》
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本報告は、以下の文献源からの文献報告である:「コロナワクチン接
種後に皮膚副反応を呈した 22 例の臨床的検討」、日本皮膚科学会雑
誌、2021、vol:131 (12)、pgs:2595-2604;「新型コロナワクチン
による皮疹」、Visual Dermatology、2022;巻:21(10), 頁:971975。

60 歳代の女性患者(60 代)は COVID-19 免疫のため BNT162b2(コミ
ナティ、バッチ/ロット番号:不明、単回量、2 回目)の接種を受け
た。

患者の関連する病歴と併用薬は、報告されなかった。

ワクチン接種歴は以下を含んだ:

コミナティ(1 回目接種)、COVID-19 免疫のため。

発疹;

17027

麻疹;

麻疹様発疹

以下の情報が報告された:

麻疹(医学的に重要)、転帰「回復」(2021)、「麻疹型」と記載され
た。

皮疹(非重篤)、転帰「回復」(2021)、「皮膚反応は躰幹に少なく、
四肢に多発した」と記載された。

麻疹様発疹(非重篤)、転帰「回復」(2021)、「麻疹型皮疹/豌豆大
前後の軽度浸潤を伴う淡紅色斑が多発し、丘疹が混在していた」と記
載された。

患者は、2 回目ワクチン接種後の 7 日目に麻疹型皮疹を発症した。麻
疹型の皮膚反応は躰幹に少なく、四肢に多発した。本症例の麻疹型
は、四肢に多発し躰幹では散在する四肢優位タイプであった。躰幹お
よび手足の紅斑は、融合傾向を示さなかった。皮疹の数や分布の違い
は、免疫応答の強弱に起因しているかもしれない。M 社製ワクチンに
よる麻疹型皮膚反応と比べると、P社製ワクチンによる麻疹型皮膚反
応の皮膚症状は、軽度であった。

麻疹型皮疹は、遅発性大型局所反応型、蕁麻疹型に次いで 3 番目に多
い皮膚反応と考えられた。薬疹、ウイルス性発疹症、全身性エリテマ
トーデスおよびシェーグレン症候群などの疾患とは鑑別される必要が
ある。2 回目ワクチン接種後の皮膚有害反応の存在/欠如には該当し

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