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資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (766 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html
出典情報 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》
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眼底検査:異常なし, 注記:眼科検査;

頭部磁気共鳴画像: 異常なし, 注記:脳神経外科

臨床情報:患者は、これまで片頭痛の経験はなかった。眼科(眼
底)・脳神経外科(脳 MRI)を受診したが、異常は認められていな
い。1 か月以上経過しているが、時々視野に閃光のような異常が生じ
るとのこと。

これ以上の再調査は不可能である;

ロット/バッチ番号に関する情報は得られない。これ以上の情報は期
待できない。
本報告は、以下を文献源とする文献報告である:「新型コロナワクチ
ン接種後に Valsalva 網膜症を疑う乳頭周囲網膜出血が生じた一
例」、第 76 回日本臨床眼科学会、2022;vol:第 76 回、pgs:170。

バルサルバ網膜症はバルサルバ効果により胸腔内圧が急激に上昇する
ことで静脈圧が上昇、網膜血管が破綻し網膜表層から網膜下にかけて
出血をきたす疾患である。今回我々は、COVID−19ワクチン接
種後にバルサルバ網膜症を疑う網膜出血をきたした一例を経験したの
で報告する。

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網膜症

[症例]患者は、既往歴のない 18 歳女性であった。ファイザーCO
VID−19ワクチンの1回目を接種した翌日より、左眼飛蚊症を自
覚した。その後、症状は増悪した。

ワクチン接種の 8 日後、前医を受診した。乳頭周囲の網膜出血を認め
たため、ワクチン接種の 10 日後に当科紹介となった。

両眼ともに視力、眼圧、対光反射は正常であった。中心フリッカー値
(CFF)の低下はなかった。両眼前眼部/中間透光体と右眼眼底に明ら
かな異常所見は認めなかった。しかし、左眼視神経乳頭腫脹と乳頭周
囲の網膜下から網膜前にわたる出血、少量の硝子体出血を認めた。視
野検査では、左眼耳下側に比較暗点を認めた。バルサルバ網膜症を疑
い、経過観察をした。その後、徐々に出血は消退した。発症 5 ヵ月後

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