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資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (1117 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html
出典情報 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》
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患者は、2021/09/26 の 2 回目のワクチン接種後(ファイザーのワク
チン)の副反応が遷延しているようである。

ワクチン接種翌日に、摂氏 38.5 度の発熱があった。その後解熱する
も、全身倦怠感が持続した。徐々に食事もとれず水分のみ少しずつ摂
取している状態が続いていたようであった。更に、足/足が痛く、四
肢の筋力低下が徐々に進み、歩行も困難となり、昨日 2021/10/04 当
院の外来を受診した。

1 回目のワクチン接種後は腕の痛みだけであったようである。

来院時、脱水著明で消耗し、どうにか立位が出来る程度であった。握
力はかなり低下し、ペットボトルのふたを開けるのも困難な程度の筋
力低下であった。来院時、意識障害や頭痛、嘔気、嘔吐などはなかっ
た。バイタルサインは、122/67、103/m、97-98%と摂氏 37.8 度であっ
た。37 度台の発熱を認めるが、バイタルサインは安定していた。念
のため、迅速PCRを施行したが、結果は陰性であった。問診からは
脱水が強く疑われた。体力も消耗していた。脱水症および四肢の筋力
低下の診断で、同日入院した。

2021/10/05 朝のバイタルサインは、107/67、65/m、97%、摂氏 36.4
度であった。血液検査ではWBCはやや高値であったが、他の検査項
目は特に問題がなかった。やや息苦しさもあったようで、心エコー、
心電図などからは心臓関連は問題なかった(報告のとおり)。NT−
proBNPは、30.1 であった。

そのまま入院し、来院時よりは補液にて脱水の改善がみられた事によ
る全身状態の改善はあり、両四肢の筋力低下も改善しているものの、
未だ持続している。しびれ、痛みなどの他の症状はなかった。ギラ
ン・バレー症候群、急性散在性脳脊髄炎なども鑑別する必要があると
考え、プライバシー・センターへ紹介した。

入院 2 日目の昼からは、食事はハーフ食であるが、時間がかかるも、
全量摂取できた。また、点滴台を支えにしてゆっくり病棟内を歩行す
ることができ、発熱もなく、酸素化も同様に良好である。補液にて脱
水の改善がみられた事により、全身状態/四肢の筋力低下は改善し
た。

しかしながら、2021/10/07、ギラン・バレー症候群などの鑑別のため
にプライバシー・センターへ転院となった。

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