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資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (1203 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html
出典情報 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》
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mcg/mL。

ウイルスペア血清検査:アデノウイルス、ムンプスウイルス、単純ヘ
ルペスウイルス、コクサッキーウイルス(B1、B4、A16)、エコーウ
イルス、サイトメガロウイルスの新規感染を疑う抗体価上昇なし。

来院時胸部 X 線:心胸郭比 52.5 %、肋骨横隔膜角鋭、血気胸なし、
上縦隔拡大なし、肺野うっ血像なし。来院時心電図:脈拍 90/分、正
軸、洞調律、I、II、aVL、V4-6 誘導で ST 上昇。

来院時心エコー:左室駆出率 60%、左室壁運動異常なし、僧帽弁口血
流速波形正常パターン、右房右室圧較差 16 mmHg、収縮期肺動脈圧 24
mmHg、下大静脈径 18 mm/12.1 mm、心嚢液なし。

来院時冠動脈造影検査所見:右冠動脈優位、左回旋枝の灌流域は小さ
い。主要冠動脈3枝に有意狭窄なし。

入院後経過:入院後はアセトアミノフェン内服のみで胸痛の改善が得
られ、循環動態、呼吸状態ともに安定していた。心筋生検を施行した
が急性期の心筋炎を示唆するリンパ球浸潤は乏しく、(造影 MRI でも
心筋浮腫等)の急性期心筋炎を示唆する所見は得られなかった。ま
た、経過中に心筋炎の主要な原因になり得るウイルスペア血清を測定
したが、ウイルス感染は否定的であった。入院後経過は良好で炎症反
応、心筋逸脱酵素の陰性化、心電図上の ST 変化の経時的な改善を確
認し、自宅退院とした。

以後は当科外来での経過フォローとし、造影 MRI を再検し、左室前壁
から中隔にかけて軽度の遅延造影像を認めたため、SARS-CoV-2 ワク
チン接種に伴う心筋炎と診断に至った。

検査値詳細は以下の通りであった:

来院時胸部 X 線:心胸郭比 52.5%、肋骨横隔膜角鋭、血気胸なし、上
縦隔拡大なし、肺野うっ血像なし。来院時心電図:脈拍 90/分、正
軸、洞調律、I、II、aVL、V4-6 誘導で ST 上昇。

来院時心エコー所見:A:左室長軸像、B:左室短軸像、(左)拡張
期 、(右) 収縮期。左室駆出率 60%、左室壁運動異常なし、僧帽弁口
血流速波形正常パターン、右房右室圧較差 16 mmHg、収縮期肺動脈圧
24 mmHg、下大静脈直径 18

1203

mm/12.1mm、心嚢液なし。