よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (70 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html
出典情報 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

これは、the Journal of Cutaneous Immunology and Allergy, 2021,
doi: 10.1002/cia2.12199, entitled Neutrophilic urticarial
dermatosis following BNT162b2 (Pfizer-BioNTech) COVID-19
vaccination からの文献報告である。

ワクチンに対する皮膚反応は一般的に軽症であり、自己限定的である
が、私たちは COVID-19 ワクチン接種後に好中球性蕁麻疹皮膚症を発
症し、大量のステロイド治療を必要とした患者を報告する。

86 歳の女性は、移動困難、発熱、全身に非痒性蕁麻疹斑および斑点
のため、緊急搬送により当院に運ばれた(図 1A 0 日目)。

COVID-19 ワクチン(BNT162b2)1 回目の接種を受けて 5 時間以内に、
頸部と下肢の紅斑に気付いた(4 日目)。

数日後には、顔面、腕、胸部、背中といった広範囲にわたり発疹が現
発熱;

12607

蕁麻疹性皮膚炎

蕁麻疹性皮膚炎;

運動障害

れた。個々の病変は数時間経過しても消失しなかった。

彼女は転倒し、起き上がれなかったため、息子が救急車を呼んだ。

バイタルサインは正常で、呼吸困難はなかった。血液検査では、CRP
高値(6.9mg/dl)、白血球数高値(22,300/ul)、好中球増多
(86.8%)であった。

メチルプレドニゾロン(125mg)を点滴静注によって投与した。

1 日目、顔面、耳、胴体の紅斑は改善したが、大腿部に紅斑が残った
(図 1A 1 日目)。

この皮膚障害は多形紅斑と臨床診断された。

プレドニゾロン(25mg/日、0.5mg/kg/日)の経口投与を開始した。

2 日目、大腿部の斑点は発症から 24 時間以内に消失したが、高熱
(38.7 度)を伴う新たな紅斑性発疹が胴体と膝に発現した(図 1A 2
日目)。

プレドニゾロンを 50mg/日(1mg/kg/日)に増量した。

大腿部の紅斑性病変から採取した皮膚生検サンプル(図 1A 1 日目)

70