資料1-2-3-1 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (1163 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html |
出典情報 | 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
と肺底部の軽度網状影のみであったが、来院時のコンピュータ断層撮
影(CT)では、下葉中心に両肺にびまん性すりガラス影を認めた。よ
って、間質性肺炎と診断された。
経鼻酸素 2L/min の投与を要し、血中乳酸脱水素酵素(血清 LDH)と
C-反応性蛋白(CRP)の上昇を認めた。自己抗体のスクリーニング検
査結果は陰性であった。Krebs von den Lungen-6(KL-6)や
Surfactant protein D(SP-D)の上昇には乏しかった。したがって、
急性発症の肺障害と考えられた。入院後ステロイド治療を開始した。
画像上すりガラス影は改善傾向となった。しかし、肺底部中心の浸潤
影と線維化病変が残存した。労作時の著明な低酸素血症をきたしてベ
ッド上での長期臥床が続いた。経口摂取困難となり、末梢静脈点滴を
行っていたが、肝障害が進行した。
2022/10/27 午前 5:20、多臓器不全のため、死亡退院した。
報告医師は事象を重篤(死亡、2022/09/22 から 2022/10/27 まで入
院)と分類し、事象は BNT162b2 に関連ありと評価した。
他要因(他の疾患等)の可能性は、C型肝炎と糖尿病であった。
報告医師は、以下の通りコメントした:
4 回目に投与したコミナティの副反応による間質性肺炎が、全身状態
悪化に寄与したものと考えた。
1163