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資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (241 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html
出典情報 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》
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深後方コンパートメント内圧の上昇を認め、MRI 検査所見と合わせ、
右下腿コンパートメント症候群と診断された。

コンパートメントに伴う神経麻痺及び阻血性拘縮を認め、緊急で減張
切開となり、患者は、シューレース法及び持続吸引療法で経過を見る
こととなった。

前医より認めていた陰茎背動脈血栓症に対しては、泌尿器科に診療を
行い、エコー検査にて血流は認めているため、定期的に亀頭部を圧迫
し浮腫の改善を促す方針となった。

陰茎部の壊死部に対し、ゲンタマイシン軟膏の塗布にて治療した。

経過中、発熱を認め、SBT/ABPC が投与されたが、局所感染を疑う所
見はなく、血腫の吸収熱が疑われた。

術後疼痛に対し、一時的にフェンタニルの投与を行った。

2022/02/27、左下肢と左側腹部に紫斑を発現し、圧痛も伴っており、
血栓と再出血を疑った。

凝固系は正常化しており、整形外科との協議のもと、望ましい治療と
して抗凝固療法の開始が考えられた。

同日、PICC 留置の上、アルガトロバン 0.2ug/kg/min と少量より持続
静注を開始した。

2022/02/28、APTT は 3 倍弱まで延長し、左下肢の紫斑は拡大した。
左母趾に色調不良が出現した。

血栓と出血の併発を考慮し、アルガトロバンは一時的に中止した。同
日、造影剤増強 CT 検査で、左下肢には明らかな血栓はなく、左腓腹
筋背側に新規出血を疑う軟部影を認めた。内圧も高く、出血により左
下腿にコンパートメントを呈しており、減張切開に至った。

また、血小板や Fib 値も低下傾向があり、大量 IVIG の効果は短期的
と判断し、3 月 1 日より、計 2 日間のヴェノグロブリン 1g/kg(55g/
日)の投与を実施した。

2022/03/02、足首から末梢部の色調不良を認め、左足背/後脛骨動脈
の拍動を触知しなかった。

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