資料1-2-3-1 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (896 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html |
出典情報 | 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》 |
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の有害反応が報告された。
ワクチン接種により誘発された肺臓炎は珍しいようである。
臨床経過は良好なようであり、患者はステロイド療法によく反応し
た。
本症例では、患者の重度の血小板減少症により肺生検を行わなかっ
た。したがって、病理診断は得られなかった。しかしながら、抗生物
質に対する反応が悪く、喀痰と血液からの細菌培養が陰性のため感染
性細菌の病因である可能性は低かった。
CT画像診断で、病変は入院後初期には局所的であるようだったが、
左肺の広範囲のスリガラス陰影および右肺に気管支含気像を伴う硬化
へと徐々に進行して、それらは器質化肺炎 (OP) パターンを示唆し
た。さらに、症状、CRP 値、および CT 画像はステロイド療法開始後
に改善された。
本症例では、患者は初回投与後、すでに強い炎症反応を起こしていた
(発熱と CRP 高値によって示された)。
本症例では、肺臓炎と血小板減少症の同時発生は偶然であったかもし
れない;しかしながら、ベーチェット病に起因する免疫系異常もまた
説明を提供できる可能性がある。 したがって、免疫疾患のある患者
が SARS-CoV-2 ワクチンを接種した場合、慎重な管理とフォローアッ
プが必要である。
要約すると、ベーチェット病患者に BNT16B2b2 mRNA ワクチン接種し
た後の血小板減少症と肺臓炎の症例を報告する。
ワクチン接種の副作用に関する症例報告を慎重に検討することは、続
くパンデミック下において世界中で COVID-19 患者を適切に管理する
ため重要である。
追加情報:(2022/10/14)本報告は以下のように題された文献情報に
よる文献報告である:「Thrombocytopenia and pneumonitis
associated with BNT16B2b2 mRNA COVID-19 vaccine: A case
report」、2022, volume 16, DOI 10.1016/j.clinpr.2022.100204。
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