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資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (1183 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html
出典情報 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》
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フルオレセイン血管造影術(FA)OD は、虚血性視神経症を示唆す
る乳頭状充填不全症および脈絡膜遅延などの所見はなく、視神経円板
の過蛍光のみを示した。

ハンフリーの視野分析(HFA)とスペクトル領域光干渉断層撮影(SDOCT)OD は、中心暗点および視神経円板周囲の網膜神経繊維層
(RNFL)の明らかな肥厚を示した。あるいは、血沈検査(ESR)と
C−反応性蛋白(CRP)を含む検査は、異常値を示さなかった。

抗ミエリンオリゴデンドロサイト糖たんぱく質(MOG)抗体または
抗アクアポリン 4(AQP4)抗体も、生トランスフェクト細胞を用いた
市販のセルベースアッセイ(CBAs)によって調べられたが、陰性であ
った。

頭蓋内磁気共鳴画像(MRI)は、視神経に対するガドリニウムの造
影効果や脱髄病変のような異常を示さなかった。

非動脈炎性前部虚血性視神経症(Na-AION)は、患者の年齢と
不整脈の病歴に基づいて疑われた;しかし、FA所見と HFA の結果
は、Na-AIONとは対照的に、急性特発性視神経炎 OD と一致して
いた。

患者は、眼の症状OD発現の 8 日前に、2 回目の BNT162b2 mRNA ベー
スのCOVID−19ワクチンを受けていたため、COVID−19
ワクチンの副作用が考えられる原因であると疑われた。

高齢を考慮し、メチルプレドニゾロンパルス投与を避け、0.6mg/kg
から経口副腎皮質ステロイド療法を開始した。

1 ヵ月後、視神経円板腫脹 OD が徐々に解消し、BCVA OD が 20/100 ま
で改善したが、中心暗点は残り、視覚機能 OD の更なる改善は得られ
なかった。

これらの事象の間、左目に炎症はなかった。

結論としては、我々は、2 回目の BNT162b2 mRNA ベースのCOVID
−19ワクチン接種後に発生した片側性非定型視神経炎の症例に遭遇
した。COVID−19ワクチン接種後の非定型視神経炎のリスクに
ついて、眼科医と医師に警告を与える必要がある。

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