よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (40 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html
出典情報 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

2021/06/17、四肢がほとんど動かせない状態となったため、報告者の
病院を受診した。

来院時、徒手筋力検査(MMT)及び深部腱反射検査による神経学的所
見は、以下であった。:

筋力の両上肢 MMT は 0/0、下肢は腸腰筋、大腿四頭筋、前脛骨筋の
MMT でそれぞれ 1/1、1/0、3/(左は捻挫で評価不可能)であった。

不明日、両上下肢の徒手筋力検査(MMT)は 0-1、横隔膜 1、頚部屈曲
2、肩甲骨挙上 1 であった。最大舌圧 11.4 kPa であった。構音機能
は、最大発声時間(MPT)5 秒、弛緩性構音障害が見られた。嚥下機
能は改訂水のみテスト(MWST) 3b を示した。MANN 嚥下能力評価表
(MASA)145 点、中等度の嚥下障害があり、反復唾液嚥下テスト
(RSST)2 回であった。抗ガングリオシド抗体(異なる 5 種類に対し
て)は陽性であり、殊に重症度の高さと相関する Ga1NAc-GD1a が陽性
であった。GM1、GD1a、GD3、GT1b。深部腱反射は両側上腕二頭筋、両
側上腕三頭筋、両側膝蓋腱、両側アキレス腱反射が消失および四肢の
急速な筋力低下が見られた。注記:腱反射低下。入院時は球麻痺はな
かった。髄液検査では、細胞数 5(単核球、優位)、タンパク
25mg/dL と正常範囲内でタンパク細胞解離なしであった。

不明日、コーマ・スケール評価は E4V5M6、バーセルインデックス
(BI)は 0、神経電動速度は、正中神経、尺骨神経、脛骨神経で
Distal latency の遅延があった。腓骨神経では導出できなかった。
正中神経、尺骨神経、脛骨神経で複合筋活動電位(CMAP)の低下があ
り、腓骨神経では導出できなかった。運動神経電動速度は、正中神経
で低下あり、腓骨神経は導出不可能だった。

以上の結果から、ギラン・バレー症候群、脱髄、軸索障害と診断し
た。

ガンマグロブリン大量療法を以下のスケジュールで施行した:入院の
初日より 1 サイクル目を施行した。

06/18、入院 2 日目から、むせこみが出現した。

06/19、呼吸困難を発現した。気管支挿管し、人工呼吸器管理となっ
た。(6/29 に気管切開術を施行した。)

ガンマグロブリン療法は、以下のスケジュールで施行された。:

40